2024年6月21~23日サークル絵本会「絵本で支援プロジェクト」石巻市・陸前高田・仙台へ
3.11の記憶を絵本の力で未来へ~石巻・越前高田。仙台の旅
セカンドカーブ サークル絵本会「絵本で支援プロジェクト」では6月21日から23日まで石巻市から陸前高田、仙台に行って来ました。目的は2つ。一つは2011年の東日本大震災で被災した石巻市立大川小学校で生き残った当時小学校5年生只野哲也さんと只野さんが代表を務めるteam大川未来を拓くネットワークに絵本で支援ができないかお話を聞くことでした。只野さんのサポートを長年してらっしゃる佐藤秀明さん,英子さんと交流が持てました。只野さんには震災当時の避難の様子や津波に流され竹藪の中に押し上げられたことなど詳しくお話を伺うことができました。そして未来へ向けて海外ともつながり活動を始めている事、大川小学校の遺構に隣接する広場に新しいコミュニティを作る計画も進められています。そこに絵本コーナーを作りたいとのお話でした。
震災の記憶をどのように後世に伝えていくか、新しく震災津波伝承館もできておりいろいろ考えさせられました。
2つ目の目的は被災された方が創られた絵本の舞台とお話しを聞く事でした。石巻市長面で被災し「なべになった鐘」を描かれたの掘込光子さんと陸前高田で息子さんを亡くされた想いを「ハナミズキのみち」の絵本を創られた浅沼ミキ子さんのお話を聞くことができました。同行して下さった東洋大学の竹内美紀先生の「事実を物語化したとき、少し距離を持って語れるのかもしれない。物語の力を信じて、つなげていくことが、絵本で支援に求められることなのかも知れない」という言葉にこれからの支援の在り方が見えてきたように思いました。絵本の力を再確認した旅でもありました。
2日目にはバラ🌹とラベンダー🪻が美しく咲き誇る雄勝ファクトリーガーデンデで元
雄勝小学校で震災後子ども達の美術教育として製作された「希望の船」のお話や最終日には大川震災遺構伝承館に地域の方々の震災前の生活や風景を絵に描かれた仙台の古山拓さんの画廊にもお邪魔し楽しいひと時、新しい繋がりにやはり「行ってみなければ分からない」見て,聞いて,触れる事の大切さを感じた旅でもありました。
レポート みーぴょん(サークル絵本会 絵本で支援プロジェクト)